自動車保険の常識

自賠責保険と任意保険はどう違う?

自賠責保険は被害者のための保険です

自動車保険には、強制的に入らなければならない自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と入るのが自由な任意保険の2つがあります。この任意の自動車保険には、自家用自動車総合保険(SAP)、自動車総合保険(PAP)、自動車保険(BAP)、自動車運転者損害賠償責任保険(ドライバー保険)の4つがあり、これらの自動車保険は、対人賠償保険、自損事故保険、無保険率傷害保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険、車両保険の6つの保険が組み合わされてセットされています。
この自賠責保険は、保険に入っていない車によって死傷した場合、相手からまったく賠償金をとれないで泣き寝入りしてしまうことがあったので、そのような悲劇が起きないように国が法律で決めたのが、自賠責保険なのです。ですから車には必ずつけることが義務づけられています。
逆にいえば、車によって死傷させられた場合、最低でも自賠責保険からはお金が支払われるのです。
しかし、自賠責保険はあくまでも最低補償であり、しかも人身事故に対して支払われるものなのですから、相手の車を破損したり、自分の車を塀にぶつけても自賠責保険からは支払いはありません。

補償は自賠責保険が土台

車を運転していて相手の車にぶつけ、死亡させた場合、遺族から葬儀料、慰謝料、逸失利益などを含めて7000万円の賠償金が請求された場合は(男子有職者で遺族3名、年齢28歳?44歳まで)、まず自賠責保険から最高の3000万円、加害者が入っていた任意保険の対人賠償保険から残りの4000万円が支払われます。もちろん加害者の任意保険の対人賠償保険が、被害者に支払えるだけの金額で契約されていることが前提です。
もし、任意保険が被害者に支払えるだけの金額で契約されていなかったら、あとは自腹で支払うしかありません。その金額は少額であればいいですが、自動車保険で払ってもまだ1000万円、2000万円も足らなかったら、もう悲劇です。
このように人身事故の場合、任意保険は自賠責保険の上乗せとして使われます。
ここで誤解してはならないのは、加害者が被害者に勝手に示談をして、賠償金を支払っても自賠責から全額はでないことがあります。金額はあくまで自動車保険料率算定会が調査して決めることであって、被害者に支払ったからといって、その金額をそのまま支払ってはくれないのです。

保険の支払いは損保会社が一括して払う仕組み

自賠責保険金の支払いは、損保会社が任意保険金と一括して支払います。その後に損保会社が自賠責保険会社に自賠責保険金を請求することになります。
支払い方も、自賠責は加害者が被害者に支払った場合にのみ加害者が損保会社に保険金の請求をできます。自賠責保険から加害者に保険金が支払われてから、被害者に支払おうというのは認められていません。
また被害者からの請求も認められています。これは加害者にお金がなくて、なかなか被害者に賠償金を支払えず、被害者が困ってしまう事態を防ぐためです。逆に任意の自動車保険では、人身事故の場合、示談を代行している損保会社と被害者が示談に合意した場合に、保険金が支払われます。示談が成立しなければ、保険金の支払いはできない場合があります。

任意保険をアテにしすぎては泣かされる

どの保険に入るかで保障内容は遣います

民間損保会社が扱っている任意保険の自動車保険を知らないと、実際に事故にあったときに「保険から出る」からと思っていても、支払い対象外であったり、また入りたい保険とは違った保険に入ってしまって、肝心な時に保険が出ないということになりかねません。
どんな保険があるのか、またどのような時に出るのか、最低の知識は必要です。
任意保険の自動車保険の種類は、たった四つしかありません。この四つを損保会社が販売しています。

      1.自家用自動車総合保険(SAP)
      自動車総合保険(PAP)
      自動車保険(BAP)
      自動車運転者損害賠償責任保険(ドライバー保険)

これらの保険は、その中にいろいろな保険がパックされています。
これらは、車に乗っている人は、いつでも被害者にも加害者にもなりうることで、保険に入っておく必要はありますが、被害者、加害者ではそれぞれの立場で適用される保険が違うのです。
被害者、加害者になったときに補償してくれる保険としては、それぞれ次の保険があります。

加害者になったときに使える保険

自賠責保険、対人賠償保険、対物賠償保険、ドライバー保険
※自動車保険は、加害者になって相手を死傷させたり、車、物を破損させて損害を与えた時に、その損害を加害者に代わって支払ってくれるものです。

自損事故保険、搭乗者傷害保険、車両保険、無保険車傷害保険
※被害者になったときは、保険会社に被害者自身が自分に受けた傷(損害) の程度に応じて、保険金を請求できるものです。
この請求できる保険の違いをよく理解しておかないと保険に入ったから何でも保険金を支払ってくれると誤解してしまいます。
またセットされている保険の中身についても、誰が、誰に、どのような場合に活用できるのかを次に見てみましょう。

サブコンテンツ

カテゴリー

このページの先頭へ